無気力な先輩は、私のヒーローです。

花side

「ありがとうございます、あ、いくらでしたか?私の分は私が…」

「いーよ、気にしなくて。俺が買いたくて買ったの」



そんな男前なことを言いながら、先輩は、私に買ってくれたのと同じ桃味の缶ジュースを飲んだ。2人きりで学外で過ごすのは初めてで、なんだか落ち着かない。それに、さっきのこともあるし、ちょっと気まずいかも…。

気持ちを落ち着かせたくて、ジュースに口をつける。…甘くて優しい味がする。先輩が買ってくれたからかな…。

静かな空気が流れる中、先輩が口を開いた。



「…ねぇ、お願いがあるんだけど」

「はい、なんですか?」



お願いって何だろう…と不思議に思いながら返事をする。



「明日の朝までに学外活動の資料作成と、校舎の改善案50個考えるのと、ボランティア活動に関するアンケート用紙の作成、しといてくれない?」