「ーーおわっ、危ないな! って理事長? それに綿貫?」
出てきたのは三木差先生だ。抱えたファイルを落としそうになりながら、わたし達を見比べる。
(え、理事長! この人が?)
今度はわたしが理事長と呼ばれた人と三木差先生を見比べる番だ。
「こら綿貫、頭の中が読めるぞ! 理事長はお若く、実業家として成功してらっしゃる。誰だって理事長の隣に立てば霞むだろうが」
頭の上をポンッとファイルで叩かれてしまう。
「理事長、生徒が失礼しました。学園長の所までご案内しますよ。お迎えにあがらず申し訳ありません」
「いえいえ、綿貫さんとお話できて楽しかったですから。いきなり訪ねてすいませんが、案内よろしくお願いします」
三木差先生が追い払うジェスチャーをする一方、理事長は軽く会釈をしてくれた。
このまま先生は理事長の付き添いをするようなので質問ができなそう。わたしは諦め、2人へ頭を下げる。
キャンディガールについて詳しい情報を聞けなかったのは残念なものの、この気持ちを誇っていいと理事長に言って貰えた事が嬉しい。
(そうだ、ユリ先輩にも教えてあげなきゃ!)
キャンディを握り締め、待ち合わせの場所へ移動した。
出てきたのは三木差先生だ。抱えたファイルを落としそうになりながら、わたし達を見比べる。
(え、理事長! この人が?)
今度はわたしが理事長と呼ばれた人と三木差先生を見比べる番だ。
「こら綿貫、頭の中が読めるぞ! 理事長はお若く、実業家として成功してらっしゃる。誰だって理事長の隣に立てば霞むだろうが」
頭の上をポンッとファイルで叩かれてしまう。
「理事長、生徒が失礼しました。学園長の所までご案内しますよ。お迎えにあがらず申し訳ありません」
「いえいえ、綿貫さんとお話できて楽しかったですから。いきなり訪ねてすいませんが、案内よろしくお願いします」
三木差先生が追い払うジェスチャーをする一方、理事長は軽く会釈をしてくれた。
このまま先生は理事長の付き添いをするようなので質問ができなそう。わたしは諦め、2人へ頭を下げる。
キャンディガールについて詳しい情報を聞けなかったのは残念なものの、この気持ちを誇っていいと理事長に言って貰えた事が嬉しい。
(そうだ、ユリ先輩にも教えてあげなきゃ!)
キャンディを握り締め、待ち合わせの場所へ移動した。

