僕より大きな物を背負っている君へ

「はぁ~ねみ~」自分の目を擦りながら矢島がそう言う。

「春遠は、眠くねーの?」両手を自分の後頭部に当てながらいう。

「今日は…その…眠くない…」そりゃあんな悪夢見たら、眠気も吹っ飛ぶだろ。

「そうか~珍しく眠くないんだな」

「なんかあった?」全く…変に鋭いな。

「なんもねぇ~よ。ほら行くぞ~」そう言って走る。

「お~い、待てよ~」とゆっくり追ってくる矢島たちを置いて走った。

          ♢

宴会場に着き、色んな生徒が座っている。
まおりちゃんも座っていた…

目を合わせないように自分の席に行こうとしたが…

「やっほ~春遠!おっはよ!時間あるし、ちょっと話そうよ!」と咲瑛さんが声をかけてきた。

今は話す気分じゃないからすぐにいいわけを考えて言った。

「ご…ごめん…他の男子待ってるからいくね…」

そう言ってその場を離れた。

「ん~?なんか春遠おかしくない?別人みたいに変わっちゃったね」

「春遠くん…大丈夫かな…」

「なんか言った?まおり?」

「ううん、何でも」