僕より大きな物を背負っている君へ

「ここ…どこだ?」真っ暗の空間をただ真っ直ぐ進む。するとそこに…

「ま…まおりちゃん?」

まおりちゃんが背を向け、立っていた。

まおりちゃんが前を向いたまま、顔を少し見せるようにして、口を動かした。


「…春遠くん…私…言いたい事があるの…」


その言葉は、俺を絶望に…そして、現実に導いた



「大っ嫌い」



「…まおりちゃんっ!」そう叫びながら、起き上がり、手を伸ばす。

布団に入ったまま、下を見て、右手を顔にこべりつけて、目を閉じる。

「なんなんだよ…」

まおりちゃんは、俺にこれっぽっちも興味なんてないんだ。そう…興味なんて…

「結局…一人か…」

そう呟き、二人を起こして、朝飯までに準備をする。

「お~い、起きろ~」

「ん~、あと五分~…」

「はぁ…」と言って、無理矢理起こした。

「さーせん!さーせん!起きますぅ~」

矢島は、朝に弱い。

…さっきの夢の事は、忘れよう…