僕より大きな物を背負っている君へ

「私、いつも体調悪いとき、助けてって心からそう言ってるの…でも…それを声に出そうとしても声が出ないの…」

そっか…だからいつも苦しんでたんだね。

「私に似てるって今日思ったの…」

「ありがとう。心配してくれて……でも俺は大丈夫だよ」

まおりちゃんが安心そうに息を吐いた。

「気づけなくてごめん」と俺は言う。

「春遠くんのせいじゃないよ」とまおりちゃんは、優しく言った。

「まおりちゃん」

「なに?」

「俺が今こうしていられるのはまおりちゃんの…」

『こんこんこん』

俺が喋っている途中にノックがなった。

「春遠くん寒いかもだけどベランダに隠れて」

まおりちゃんが小さく言った。

俺にも大体わかる。多分…

まおりちゃんがドアの方に走る。

ガチャっとドアが開く音がした。