僕より大きな物を背負っている君へ

「こっち来て」と言ってベランダに出て、静かな夜の町を眺めながら俺は、聞いた。

「で?なんで俺を呼んだわけですか?」と首を傾げて言う。

「…なんでバスで、あんなことになってたの?」
やっぱりそうか…と心の中で言う。

「………まおりちゃんって幸せ?」と意味のわからない事を言った。

「え?…幸せだと思うけど?」と言った。

そうだよな…それが’’当たり前’’だよな。

「…俺……いや…何でもない…」

「普通に息がしづらかっただけ」と誤魔化す。

「…嘘」何かが聞こえた。

俺はとっさに「え?」と声を出す。

「絶対嘘!」とまおりちゃんが叫ぶ。

「…だって!…だって…すごく悲しそうにしてたんだもん…」

「…まおりちゃん…」

「…その…言い方悪いかもしれないけど…体調悪いときの私に似てるの春遠くん…」

「似てるってなんで?」

俺はそう聞く。