僕より大きな物を背負っている君へ

ショーが終わり、出口の方へゆっくり歩いて行く。

「じゃあ、俺と花都もうちょっとお土産見てくるから先に行っといて」と矢島が言う。

「おっけ~またバスで」と言うと二人は、お土産屋さんの方に行った。

「一人…か」と呟く。

なぜが今の’’一人’’が重く、儚く感じた。

いつも一人で小説を読んでるのに…

いつも一人で登下校してんのに…

いつも…いつも…!

「おにいちゃん?」と下の方から声がした。
知らない子供だ。

「すみません!うちの子がすいません。ほら、行くよ」

「ママ?おにいちゃんはどこにいるの?」

「お兄ちゃんは…今は、いないの」

「いつおうちにかえってくる?」

「もう…当分帰ってこないわ」と少し寂しそうな

声でその子のお母さんは言いながら、出口の方へ

子供の手を繋いでゆっくり歩いて行った。

「あれ…」

めまいがした。倒れそうになったが、近くの壁にもたれた。

「はぁ…はぁ…」
とおでこに手を当てながら息をどうにかしようと思って、ゆっくり呼吸をしようとした。

その時だった。