僕より大きな物を背負っている君へ

「春遠…くん?大丈夫?具合悪い?」
と、優しく声をかけてくれた。

思わず顔をあげてしまった。

「いや…具合は、悪くない。その…えと…眠かっただけ…なんだ…」

「なんだ~眠かっただけか~。で、さっき話してた事なんだけど…」と矢島が喋っていると、遮るようにまおりちゃんが。

「しりとりしよ!」と言った。

「お!いいじゃんしりとり、やろやろ~」
と咲瑛さんが言った。

「春遠くんは、眠かったら眠ってていいよ」
と俺を気にかけている。

「じゃあ…お言葉に甘えて」 

「うん!おやすみ!」

「おやすみ」
と言って、俺は窓にもたれ眠った。

まおりちゃんは、優しい。いつもいっしょに寄り添ってくれる。気づいているのかは、分からない。

…けど、何か察して言ってくれ…

いや、ないだろ。たまたましりとりをしたいって言っただけだ。

…もう、眠ろう。

そして俺は水族館に着くまで深い眠りについた。