僕より大きな物を背負っている君へ

「ごちそうさまでした!」

生徒全員が声を合わせて言う。

この後は少しだけ自由時間だ。

この部屋でゆっくりするもよし、神社をもう少し回るもよしと言う、最高の時間になる’’はず’’だった。

「俺たちはここでゆっくりするか~」

「そだな。体力温存、体力温存!」
と元気よく矢島がいう。

すると、男女の笑い声が聞こえた。

連くんとまおりちゃんだ。

「あ~あ、最高の時間だったな~。この時間がずっと続けば良いのに~」

「そうだね。でも、今も最高の時間でしょ?連」

「たしかにそうじゃん!」と二人は笑った。
いつもいっしょにいる。この二人は、何があってもいつもいっしょ。

「はぁ…」と小さくため息をつく。

「…やっぱり、外でてこよっと」

「え?お前が自分から外出たいとか言わないだろ」

変なとこ鋭いな、矢島は。

「いいだろ?たまには、外に出たいんだよ」
そう言って俺は、外に出た。

あの空間にいるくらいなら、外にいた方が楽だ。


「あれ?春遠くん、外出てる…」

「どうしたの?まおり?」

「ううん…何でもないよ」