僕より大きな物を背負っている君へ

まおりちゃんがいる。

気づかれませんように、そう祈った。

「あれ?後ろの席春遠たちじゃん!やっほー」
と元気よく優雅さんが言った。

速攻でばれた。まぁ悪いことではないけど。
俺に気づき、まおりちゃんが後ろを向く。

「おっ、マジやん」
とまおりちゃんが言った。

「やっほ~よろしく」

「よろしく」と返してくれた。

『は~い、みなさ~ん、静かにしてくださ~い。バスの三日間お世話になる、運転手さんに挨拶しま~す』

静海先生がマイクを持って言った。

俺たちは、声を合わせて。

「お願いしま~す」
と声を合わせて運転手さんに言った。

これから始まる。修学旅行が。

興奮と心配が重なるけど…俺はみんなが入れば大丈夫だ。