僕より大きな物を背負っている君へ

自分の状況に今気づく、なぜか涙が出ている。

「あれ?ほんとだ…泣いてる…変だな…まおりちゃんの演奏…聞いてただけなのに」

まおりちゃんがクラを、机に置いてゆっくりこっちに来る。

「なんで…泣いてるの?」と聞いてきた。

「わかんない…でも、まおりちゃんが綺麗で…なんか…輝いていたからかな…?」

ふふっと笑い、「なにそれ」と言って綺麗な笑みを浮かべた。

「たしかに…’’輝いていた’’ってなんだろうね」
おもわず、笑顔がこぼれた。

「はぁ~あ、おかし」

「本当にね」まおりちゃんはそう言った。

「じゃあ私、また吹くね」

そう言ったら、まおりちゃんはクラを持って、再び吹き出した。

この音色がずっと聞ければいいのにな…

俺は心の底からそう思った。