僕より大きな物を背負っている君へ

今日やった事はそう多くはなかった。

教材を取りに行ったり、写真撮ったり、午後で帰ることになった。

「やっと終わったー」とボソッと言う。それに反応したのか誰か喋ってきた。

「春遠~久しぶり!」と声をかけられた。

誰だと思ったら、中学一年のとき一緒だった矢島 悠生(やじま ゆうせい)がいた。

話のあまり通じない奴だ。

「久しぶり」

「これから三年間よろしくな!」

「よろしく」と言ってたら矢島は荷物を持って教室を勢いよく出て行った。

俺も荷物を持ち上げて肩にかける。

そろ~っと竹野さんと喋っている、まおりちゃんの方に目を向ける。

笑っていた。誰が見ても眩しいと思うくらい笑っていた。

やっぱりだめだ。

一緒のクラスになったらいけない人だった。

そんなことを考えてたら、目が合ったような気がした。

すぐに目を逸らして荷物をまとめてそこから逃げるように教室を出た。

いつも笑ってる。だからダメなんだ。

「はぁ」とため息を吐く。

「今日は…早く帰ろう」と言って、駐輪場に向かった。