僕より大きな物を背負っている君へ

「いつも、友達に助けて貰わないと、何にも出来ないの、でもそれを言う自信もなくて、この持病を知ってるのは、家族と優雅と咲瑛と春遠くんだけ」

俺は息をのんだ。

「ずっと辛い思いしてきたんだね。気づけなくてごめん」

「謝ることじゃないよ!」とまおりちゃんが首をぶるぶるしながら言った。たしかにそうだ。謝ることじゃない。

でも一つ疑問が浮かんだ。

「その持病って連くんは知らないの?」

「…うん、知らない」

「連に心配かけたくない」

「そっか」

「じゃあそろそろ、戻るよ。出来たらまた後で」

「うん。じゃあね」と手を振ってくれた。

そして俺は、保健室を出た。

「’’心配かけたくない’’か」

いつも自分と戦ってたんだね。

持病にいつも耐えて、ずっと一人で抱え込んでたんだね。

「言ってくれてありがとう」そう、小さく俺は言った。

「あれ?春遠じゃん!やっほー」
と、元気な声が聞こえた。

反射的に「まずい」と小さく呟いてしまった。