僕より大きな物を背負っている君へ

そんなことを思い出していたら、廊下側から声が聞こえた。

「まおり、こっちこっち!」とうれしそうな声が空気中を舞う。

俺にとっては何にも嬉しくない言葉だ。

「あっ!連!おひさー」と言いながら近寄るまおりちゃんがいた。

「今度どこ行く?」

「ん~買い物したいから近くのモール行こーよ」

「いいじゃん!いこいこー」

聞いてられない。言わないでもわかると思うが、この二人は付き合っている。

去年の冬ぐらいから付き合っているらしい。

石鯛 連(いしだ れん)は小学校の頃よく遊んでいたが中学に入ってから全く喋ってない。

「じゃ!また後で」

「うん!また後で」

ようやく会話が終わったようだ。

『キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン』

そんな事を考えていたら学校のチャイムが鳴った。

どうか面倒事になりませんように……。