僕より大きな物を背負っている君へ

「まおりちゃんは、何で試合出なかったの?
具合悪いとか?」

「それもあるけど、私運動苦手だし。おまけにすぐ体調崩しちゃうから。でも次の試合は出るよ」と言った。

「じゃあがんばってね、体調悪かったら優雅さんとか咲瑛さんとかに言うんだよ?」

「わかった。ありがとう」と言って、まおりちゃんは、行った。

………はっ!

女子とめっちゃ話してしまった。

二年間同じ部活だから、話してて何ともなかったけど、彼氏持ちの女の子だ、これからは気をつけよ。と胸に刻んだ。

          ♢

春遠は気づかなかった。
遠くからそれを見ている、影に

          ♢

結果は、男子が三位で、女子が四位だった。

可もなく不可もなくって感じだった。

でも本当に楽しかった。久しぶりにそう思った。

『生徒の皆さんは、速やかに教室に戻り、着替えて振り返りを、書いて下さい』

と担当の先生が言う。

「帰るか~」と矢島が言う。

「そうだな、帰るか」と言った。

楽しい時間はあっという間って言うけど、本当なんだな~と俺は思った。