僕より大きな物を背負っている君へ

終了のサイレンが鳴る。

外野が当てれば内野に戻れるルールだ。

つまり、外野の俺が敵を倒して、四対三で三組の勝ちだ。

「ナイスーっ!!」「やばすぎお前!」

勢いよく抱きつかれ、倒れてしまった。

俺がやった?本当にそうなのか?

「やばっ嬉しすぎ!ちょっ、ほっぺつねって」

と男子が言うと矢島がぐいっと力強くつねる。

「いった!矢島お前つねんの強すぎ!」

「めんごめんご」

笑いながらそういった。

俺がやったんだ。信じられない。

矢島が倒れた俺に手を伸ばす。

そして「ナイス!」と満面の笑みで俺に言った。

自然に「あ…ありがとう」と口にした。
そう言って立ち上がった。

整列をして、三組は勝利をおさめた。

その試合が終わったあと、俺が当てた奴は俺を睨んできた。

そして小さな声で「くそが」と聞こえた。

心の中で「脇役に負けたのはお前だ」と言ってやった。