僕より大きな物を背負っている君へ

後日……。

「あれ~?春遠とまおり…今日一緒に来たの?」

土曜日の部活にまおりちゃんと一緒に来たのだ。

「なんとなんと昨日!私と春遠くん!付き…」

「ストップ」とまおりちゃんの言葉を遮る。

まおりちゃんと一緒に清花に背を向けた。

「内緒にするって約束でしょ?」と小声で言う。

「あ…そうだった…」まおりちゃんもようやく思い出したようだ。

「なになに?」と清花が怪しい眼差しを向けてくる。

「えと~…渡したい物があって」

そう言いながら振り返り……。

部活でいつも使っている学校のナップからとある三つのキーホルダーを出した。

「水族館で買ったアルファベットのキーホルダー!」

まおりちゃんにはMを、清花にはSを、俺はHを。

「えー!ありがとう!あんたこんなにしゃれた物買ってこないのに~」

「一言余計」と言うと三人して笑いほうける。

「本当にありがとう」

二人は俺にそう言ってくれた。

「あ!私…合奏の準備あるんだった!ごめん!先に行くね!」

清花はそう言った途端一目散に第一音楽室に走って行った。