僕より大きな物を背負っている君へ

「まおりちゃんだよ」

「え…」まおりちゃんはそう呟いた。

「四組の奴に殴られそうになった時も…
バスで悪夢を見て…息が出来なくなった時も…
連くんがあんなことを言ってきた時も…
ずっと…ずっとまおりちゃんが支えてくれてたんだ」

「…そう…だったんだね…」

まおりちゃんは涙を拭おうと手で拭く。

「中学入ってからずっと…まおりちゃんは…俺の希望の光だよ…」

今まで言えなかった事を全部言えて、俺も涙がこぼれる。

「まおりちゃんにさ…恋人が出来てさ…話しかけるのが怖くなって…」

「まおりちゃんの幸せを奪っちゃうんじゃないかなって…」

「連と別れたのは…春遠くんのせいじゃ…ないからね」

俺が喋る前にまおりちゃんはそう言った。

「ありがとう」

「ううん」

二人で笑みを浮かべた。