僕より大きな物を背負っている君へ

「はぁ…疲れた…」

三日分の疲れがベットに転んだ途端どっと来た。

スマホを覗く。

「五時半…か…」

スマホを閉じ、起き上がって窓を開け空を見上げる。

綺麗な茜色に光る空とその反対で光らない青空の境目をじっと見つめた。

綺麗だった。疲れが吹っ飛んでいくような感覚になった。

「写真でも…撮りにいこうかな…」

外に出る準備をして、カメラとスマホをとってチャリの鍵を持って…

「着替え…ないでいいか」
と一人で呟いて外に出た。

鍵を差し込み、チャリをこいであの畦道までチャリをこいだ。

いつも…夕暮れを見ると何もかも忘れれて、辛いことも悲しいことも忘れれた。

まおりちゃんがいなかったら……

もし…この世に生まれてなかったら……

俺……どうなってたんだろう……

そんなことを考えながらここまで来た。

チャリを止め、地面に座り、夕暮れを眺める。

「ここからだったら倍綺麗だな…」

一人で呟く。

すると、足音が聞こえてきた。

今の俺を見たらおかしいと思うだろう。

『黄昏れている変人』

『’’俺かっこいい’’思い込みマンだ』と思われるだろう。

でもそれは全く恥ずかしいことではない。

今の俺だからそう思える。

「春遠くん…」

聞き覚えのある声だった。

振り返るとそこには……