僕より大きな物を背負っている君へ

「よし!順番くるよ!春遠くん!」

まおりちゃんは満面の笑みで俺に言う。

「夢だったら覚めてくれ~」枯れた声で小さく言う。

「夢じゃないっつの。まぁ…私らもいるし大丈夫だよ」と咲瑛さんが言う。

「まぁ…頑張りますか」と小さく呟く。

         ♢

「乗るペアは…どうする?」と優雅さんが言う。

「順番か~…」矢島が深く考える。

「俺…優雅さんとがいい」と矢島が言う。

まったく…これが鈍感ヒーローだ。

「じゃあ!私…花都!」続いて咲瑛さんが指名する。

花都は親指を上に立てて頷いた。

「じゃあ…私と春遠くんだね」

まおりちゃんが俺の顔を覗くようにして、俺を見た。

「また…一緒だね。よろしく」

まおりちゃんは笑顔だけ作りこちらを見つめる。

ちょっと耳赤い?気の…せいか…

『次の人どうぞ~』

アナウンスがかかり一番前に座る。