僕より大きな物を背負っている君へ

「なんで!…なんで…」まおりちゃんの顔が歪む。

「連が…連がものすごく嫉妬してたのは分かってたの…」

連くんはまおりちゃんをじっと見つめていた。

「でも…春遠くんを放って置けなかったの…いつも一人で、小説読んでて…私は…嫌だったの…」

手を顔から離し、自分の胸をぎゅっと掴む。

「友達が…友達がひとりぼっちなのに、外から見てるのが…ずっと…ずっと情けなかった」

まおりちゃんの瞳から涙がボロボロ落ちる。

「ごめん…まおり…俺が間違ってた」

連くんが口を開く。

「’’間違ってた’’?間違えすぎだよ!春遠くんのこと何にも知らないくせに!’’間違ってた’’で済むようなことじゃないよ…」

連くんは黙りこんでしまった。

「連の…連のバカ!連なんて知らない!」と言ってまおりちゃんは走って言った。

「まおり!待って!」と連くんは呼び止めるがまおりちゃんは振り向かず走り去った。