僕より大きな物を背負っている君へ

「なにしてんの!連!」

その声と同時に連くんは腕を止めた。路地の隙間から指す光でよく顔が見えなかった。

その声の主がゆっくりとこっちにくる。

俺は…息をのんだ。

「まおり…なんでここに?…待っててって言ったじゃん」と驚いた顔で連くんがまおりちゃんを見つめる。

まおりちゃんが走り出して、連くんの前まで全速力で近づく。

「なに?話したいことってなに?殴ろうとしてたじゃん!」

声の大きさがどんどん大きくなる。

「それはちがう!誤解だ!…その…」と続けようとするがまおりちゃんが口を開く。

「何が違うの?誰がどう見ても殴りかかろうとしてるように見えたよ!」

連くんがまおりちゃんに押されるぐらい、まおりちゃんの逆鱗に触れている。

「なんで?話す=殴るってことなの?!」

まおりちゃんの声が少しだけ震えている。