僕より大きな物を背負っている君へ

「なぁ春遠…あんだけ言ったのにわかんないのか?」

冷たい視線で俺を見る。

「まおりと話すなって何回も言ったよな?」

俺は少し俯きがちになっていた。

「俺が嫉妬するから二度話すなって…お前なんなんだよ」

まおりちゃんのいるのといないとでは態度がまるで違った。

「今回が初めてじゃない。お前三年になってからずっと話してたろ。噂は広まってんだぞ?」

もしかして…清花が部活の時に呟いてたことなのか?

「今からでも一人で回れよ。お前に寄り添ってくれる人なんて一人もいないんだよ」

球技大会の事を思い出す。あの頭がカッとなったあの日を…

…でも…今日はそれ以上に頭にきた。

「’’寄り添ってくれる人なんて一人もいない’’って…言ったか?」と低く言う。

「そうだよ。お前に寄り添ってくれる人なんてひとりも…」

「まおりちゃんだ」遮るように言う。

「はぁ?まおりがお前なんか好きになるわけな…」

また遮るように言葉を吐いた。