僕より大きな物を背負っている君へ

「…朝か…」

悪夢は…今日は見ずにすんだ。

これもまおりちゃんのおかげなのかな?

体を起こし両手を上にゆっくりと伸ばす。

「ふぅ~…」ゆっくり息を吐きながら腕をストンっと落とした。

「お前ら~起きろ~」

矢島と花都の体を揺すりながら言う。

今日は最終日。

長いようで短かった修学旅行の最終日だ。ちゃちゃっと準備をしなければ。

「あと五分~…」花都は声をかけただけでスッと起きたが、矢島はまた呆れることを言っている。

「はぁ…」と呆れた声を出す。

そういえばなんか矢島が友達から木刀貰ったとか何とか言ってたな。

花都が温かい目で俺を見つめる。

矢島の木刀を両手で持ち、いつでも振りかぶれるような姿勢にし…

「矢島~」と声をかける。

「…ん?」と矢島は目を少し開けて、俺が刀を持って振りかぶろうたしている状況に気づき、目を大きく開ける。