僕より大きな物を背負っている君へ

「ここって…」

身に覚えがある真っ暗な空間。

「え…まおりちゃん?」

今回はまっすぐ俺を見ていた。

「ねぇ…春遠くん…前々から思ってたんだけさ…」 

「な…なに…?」恐る恐るきく。



「もうさ…話しかけないで…」



真夜中の十二時。また悪夢だ。

「もう…うざいんだよ…」

布団から体を起こして立ち上がる。

部屋を思いっきり出る。バァン!と大きな音を立てて視線を少し落としながら廊下を走る。

展望台のところまで走り手すりを掴む。

自分の足下を見ながら叫んだ。

「なんなんだよ…神様!…

まおりちゃんに会ったらだめなんですか?…

だったら出会わないようにしろよ!…

こんなことになるなら最初っからそうしろよ!…

出会わない方が良いならそうしろよ!…

教えろよ!

’’あの日’’からあんたのことなんて大っ嫌いだ!

なんで俺だけ…俺だけ…」



「報われないんだよ…」