僕より大きな物を背負っている君へ

「ま~おり!話そ~!」と教室の窓を勢い良く開けて、まおりちゃんを呼ぶ声がした。

連くんだ。

まおりちゃんは少し戸惑った表情を見せるが…

「まおり~。は、や、く!」

と連くんに急かされて、一瞬俺を見てまおりちゃんは連くんの方に行ってしまった。

その後もまおりちゃんと話せるような機会は来ず、ただただ今日という一日を普通に過ごした。

「…帰るか」と呟き。駐輪場に向かった。

結局…まおりちゃんと喋れなかったな…

一日中連くんと話してたし…仕方ないか…

チャリの鍵を鍵穴にさし、チャリに乗って学校を出た。

「…約束…守れなかったな…」

チャリに乗ったまま俯き呟いた。

…何でですか…神様…

…やっぱり…まおりちゃんに話しかけたらダメなんですか?

…いやきっとそうだ…間違いない。

昨日約束した畦道の所でチャリから降り、道路の

端で足を伸ばし、腰をかけた。

朝とは少し曇った空を見上げる。

「やっぱり…合ったらいけないのかな…」

          ♢

後ろからチャリを止めた音と同時に、右の方に腰をかけるような音がした。

そっちに目を向けた瞬間。

目の前が真っ白になった。