僕より大きな物を背負っている君へ

「夕焼け?」

まおりちゃんが首を傾げながら聞く。

「そう…夕焼け。おおざっぱに言ったら天気かな」

何もない天井を見上げながら話す。

「天気って一秒も同じ風景じゃないんだよ。たったの一秒一秒でも雲の深さとか、青空の濃さとか違うから何秒見てても飽きないんだ」

「特に夕焼けの色が好きなんだ。まおりちゃんと話したあの畦道の夕日もね」

「あの畦道からあそこから見る景色を撮りに行ったり見たりするのが好きなんだ…」

「へ~…そうなんだ…」

何か考え事をしているような顔をまおりちゃんはしていた。

「…夕焼けの色ってなんだと思う?」

唐突の質問にまおりちゃんは困惑する。

「え…?う~ん…赤?オレンジ?」

まぁ…大体の人がそう言う。

「う~ん…わかんないなぁ~…色とかそんなに詳しくないからな~…」

腕を組み、目を閉じて少し険しい顔をしながらまおりちゃんは考えていた。

「…わかんない…正解なに色?」

目を開けてまおりちゃんは俺に視線を合わせる。

「正解は…」


「茜色。」