僕より大きな物を背負っている君へ

「おぉ!ここが有名な園か!」

矢島が興奮に満ちている。

「ここも原爆関連で有名な所の一つらしい」

ガイドブックを見ながら説明する。

「じゃあ早速上がって行こうか!」

咲瑛さんがガッツポーズをして、皆でとことこ歩いて行く。

         ♢

「しっかし、本当に綺麗だね~。ね!花都!」

咲瑛さんが花都にそう言うとこくこくと頷いた。

「こんなに綺麗な園は生まれて初めてだ…そう思わん?優雅さん」と矢島が言う。

「ふぇ?…えーー!?」

急に優雅さんが大声を出した。

「どうしたの?優雅?」とまおりちゃんが首を傾げて言う。

「し…しし…したのなななまえで…」

顔を隠して焦りすぎて何も聞き取れない。

「え?大丈夫?優雅さん?」

「あ~そゆことね」と咲瑛さんが呟いたように聞こえた。