僕より大きな物を背負っている君へ

「じゃ…じゃあ、合流しよっか…」

なぜかまおりちゃんの持っているスマホの手が震えていた。

「どうしたの?手…震えてるよ?」

「はっ!」とびっくりしたような表情を作り、

「は…早く行くよ!」と俺に背中を見せ登って行くまおりちゃんだった。

「え…?ちょ…待って~!」

急いでまおりちゃんを追いかける。

          ♢

「ぜい…ぜい…」

俺とまおりちゃんは息を切らして皆に追いついた。

「どした?」咲瑛さんが不意に言う。

「いや…それが…まおりちゃんが…つーしょ…」

説明しようとした時…

「それは言っちゃだめっ!」

めっちゃ頬を赤らめて言った。

「まぁまぁ、とりま水分補給して園に入ろうぜ」
矢島がそう言うと花都もこくこくと頷く。

一端水を飲み、ひと息つき…

「矢島…その木刀…なに?」

「え?あぁ!これ?友達から貰った!」

屁理屈のない笑みを見せた。

「木刀なんて…どっかに売ってたっけ…」

そんなことを考えながら園に入って行った。