僕より大きな物を背負っている君へ

しばらく誰も言葉を出さず、次の路面電車にゆっくり歩いて行くだけだった。

俺たち以外誰もいない広めの路地を歩く。

まおりちゃんを挟むように咲瑛さんと優雅さんが隣にいて、その右の方に矢島と花都が歩いており、女子達を挟んで俺が左手側にいる感じた。

なんか…まおりちゃんを護衛してるみたいだな…

「ねぇ…」と咲瑛さんが呟き、そのまま続ける。

「さっきの事はさ、私らだけの秘密にしない?」と提案がきた。もちろん同意だ。

噂が広まればまおりちゃんが悪い目で見られる。

「俺はさんせ…」遮るように矢島が言った。

「待ってよ!春遠が命賭けて凍宮守った事…黙ってないとダメなのかよ!」

そのまま矢島が続けて話す。

「無理だ…俺は春遠が凍宮を助けたこと黙って…」

「矢島!」矢島の声を遮るように名前を呼ぶ。

「もう…いいんだよ…別に…」

右手で左腕をぎゅっと握りしめる。