僕より大きな物を背負っている君へ

「まおりちゃん!!」と叫び。まおりちゃんに向かって一目散に走る。

まおりちゃんは何も知らずこちらを振り向く。

走れ。走れ!走れ!走れ!

一歩一歩が重い。怖いのか…まおりちゃんがいなくなるのが…

怖いよ…あの笑顔が目の前で無くなるなんて…
考えたくない!

車のプー!という音にまおりちゃんが気づく。

走れ、届け、思いっきり手を伸ばせ!

手を…掴め!!

トラックがすぐ近くに来ているにも関わらず、横断歩道に飛び出て、その小さな手を掴んだ。

ぎゅっと掴んだ。

もう…あの悪夢と同じ道には行かせない。

その掴んだ右手を思いっきり引っ張って、左手でまおりちゃんのナップを抱いて、後ろに体を引いた。

         ♢

どさっ!という、大きな音を出して倒れた。

「まおりちゃん!大丈夫?怪我してない?」とすぐ起き上がり、腰が抜けてしまっているまおりちゃんに声をかける。