僕より大きな物を背負っている君へ

「なんかロマンチックだね~」と咲瑛さんが言う。

「…ほんとにね」まおりちゃんも共感する。

ほんとに現実とは思えないほどのロマンチックなんだ。

…でも信じてみたかった。

そんなことを考えていたら咲瑛さんが口を開いた。

「じ、つ、は!なんとなんと!」

ん?と心の中で言う。

「まおりも同じ色の勾玉買ってまーす!」

え?と思わず小さく呟く。

「え?本当?」と聞くと。

頬を赤らめて。

「…うん」とまおりちゃんが言いながら緑色の勾玉を取り出す。

「それは…凄い偶然だねぇ…」と自分も少し目を逸らして言葉を吐き出す。

「その…えと春遠くんに似てたの…色が…」

俺の…色?

「どういうとこ?俺に似てた?この緑が?

まおりちゃんの方がよく似合うよ?」とまおりちゃんがもっと頬を赤らめていた。

「だってまおりちゃんは…」

中華街の門付近に戻ってきた瞬間、俺の言葉を遮るような声が聞こえてきた。