僕より大きな物を背負っている君へ

なぜかその名前を訊いて胸がきゅっとなる。

「私の名前は…藤田 真織(ふじた まおり)…覚えててね」

待って…行かないで…!

「あっ…お…俺の名前は…春遠!青木 春遠です!覚えてて下さい!」

まおりさんは、穏やかな表情を作り…去って行った。

何だろう…まおりさんは初対面のはずなのに…胸が焼けるように熱い…

でもバスの時とは違う熱だ。

よく…わかんないな…

「春遠くん?」

「うわぁ!」と急に後ろから声をかけられて変な声が出てしまった。

「え?どうしたの?」

「あぁ…何でもない…急に声かけられて…びっくりしちゃっただけ」

なんだ……なんか…胸が熱い…

「そうなんだ、よかった」

まおりちゃんは安心したように言った。

「あ~いたいた」

咲瑛さんも後ろからきた。

「レジで会計したら行きたい所があるんだけど大丈夫?」

「うん。いいよ。じゃあレジ行こっか」

まおりちゃんは、俺に笑みを見せ。レジに向かった。