僕より大きな物を背負っている君へ

「え?咲瑛…食べるの早…」

「早すぎない?咲瑛さん」

まおりちゃんと一緒に呆然と咲瑛さんを見る。

「な~に言ってんの?冷めたら美味しくなくなっちゃうよ?」

たしかに、それもそうだなと思いしゅうまいを口の中にゆっくり入れる。

「ん!ふまい!」

「なに?’’ふまい’’って。私も食ーべよ!」

まおりちゃんもしゅうまいを小さな口に入れる。

「ん!うまいふまい!」

「まおりちゃんも’’ふまい’’って言ってるよ?」
まおりちゃんに言い返すが…

「女の子はふまいって言ってもかわいいの」

「そうだぞー!女子はちょいボケる位が可愛いんだぞ!」

咲瑛さんも乱入してきた。

「女子はいいんだ…」と小さく呟く。

「てか!春遠ってまおりのこと、’’まおりちゃん’’って言ってんの?!」

ついつい’’まおりちゃん’’と言ってしまっていた。

「それはその…色々事情があってね…」

「そかそか、それは今度聞くとして…早くもう一個も食べちゃったら?」

咲瑛さんが余っているしゅうまいを指さしながら、俺とまおりちゃんに言う。

「じゃあもう一個も…」

「あと一個も…」


「いただきまーす!」


俺とまおりちゃんは声を合わせて、美味しくしゅうまいを頬張った。