僕より大きな物を背負っている君へ

「うん…ちょっと人混みは、しんどいかも…」

まおりちゃんが俯きながら、返事をした。

「後ちょっとだから頑張ろ?」

「うん。頑張る」

少し顔を上げて顔色が少し良くなった。

「ねぇねぇ春遠。あれじゃない?」

俺とまおりちゃんの間からひょこっと顔を出し、指をさす。

「飯だー!」

後ろから大声が聞こえた。

「矢島…そのさ…凍宮体調悪いから声量下げろ」とまおりちゃんの聞こえない声で言う。

「え?まじ?ごめん凍宮…」とまおりちゃんに謝る。

「ううん…大丈夫…」

「早めにここは抜けた方がいいね。しんどいけどちょっと走れる?」

「…うん」と小さな声が聞こえた。

小走りで商店街を抜けた。

まおりちゃん大丈夫かな…と心の中で心配をする。