僕より大きな物を背負っている君へ

電車の前の方にある両替機でお金を両替する。

「よしっ」と呟きみんなの元に戻り、つり革を片手で掴む。

「お。お帰り春遠」と席に座っている矢島が笑顔で言ってきた。

「四つ位駅越すから、ちょっとゆっくりしよ」

「ゆっくりするんだったら、お前も座れば?」

俺だけ両替をしてきたので、俺以外はみんな椅子に座っている。

女子の隣に座ることになると、逆に疲れてしまうので俺は、断った。

「いや、いいよ。俺は立っとくよ」

「あ~そう?お前がそれでいいならいいけど…」

ゆっくり目線を窓に移動させ景色をみた。

長崎ってこんなに綺麗なんだな…

夜景じゃなくても綺麗だ。

「春遠くん?」

まおりちゃんが声をかけてきた。

「あ~、ごめん。ちょっとぼ~っとしてた」

「どうかした?」と声をかける。