僕より大きな物を背負っている君へ

「矢島ーーーーーー!?!?!?!?」

三人で声を合わせて言う。

矢島が優雅さんをお姫様抱っこして、俺達を通り越し上まで行った。

「お~~~い~~~~!は~や~く~!!!」

「春遠くん…矢島ってほんとに元気バカだね」

まおりちゃんがポカンと口を開け、呟く。

「いい意味で元気バカなんだ」

自分でも褒め称えていいのか、さっぱり分からないくらい凄かった。

「わ…私らも行こっか」

          ♢

「みんな遅いよ~」

「お前の方が速すぎんだよ」

「え?そうなの?」矢島が首を傾げて言う。

「斜度八パーセントで百メートルを女子をお姫様抱っこして、たった二十秒で登りきるお前の方がおかしいわ」

ほんとにバカで超元気なんだよな…

「優雅?どうかしたの?」

まおりちゃんが優雅に訊ねる。

「足ぶつけちゃって…坂は無理そうだったから、矢島くんに運んで貰ったの」

「矢島くん…ありがとう」

矢島に目を合わせて微笑んだ。