僕より大きな物を背負っている君へ

「やっぱり春遠に引っ張って貰うと楽だな~」

咲瑛さんが握っている右手を軽く振りながら言った。

「そんなに良いことしてないよ」

咲瑛さんにそう言うが…

「春遠、今の男子中学生はね、女子におぶってと言われたら真っ先に飛びつくんだよ」

え~と…咲瑛さんは何を言っているんだ?

「でも、春遠そこに飛び込んで来なかった…
つまり!変態ではないっ!」

俺に指をさし、きっぱりはっきりとそして、どっしりと言った。

「…つまり手を繋いでも大丈夫ってことだよ」

まおりちゃんがちゃんと説明してくれた。

「そゆことね」やっと理解した。

「ていうか矢島たちは?」咲瑛さんがそう言う。

「あれ?確かに矢島たち…どこだ?」

回りを見渡してみると。

「うおおおおぉぉぉぉ!!!!!」

後ろから徐々に大きくなっていく声が聞こえた…

矢島が誰かを抱っこして上がってくる。

「…へ?」俺達は思わず呟いた。