僕より大きな物を背負っている君へ

「手…繋いで…引っ張る位なら出来る…よ?」

少し目線を横にして、二人に言う。

「マジ?!やったね!ま~おり!」

「そ…そうだね…ちょっと楽にできる」

歓喜の声が空を舞う。

やましい事があるわけではないが、今はこれが最善だと思った。

「じゃあ…登りますか…」
満面の笑みのまま無言で突き出された手を優しく包む。

あれ?まおりちゃんの手…

「なんか…手…暖かい?」と呟く。

「…え?」とまおりちゃんが困った顔で言う。

「あっ!ごめん。反射的にそう思って…つい口に出しちゃった…」

俺がそう言うとまおりちゃんは、少し頬を赤らめ。

「ううん。大丈夫だよ」

「じゃあ、荷物も持つよ。二人とも重いでしょ?」

首を傾げて二人に言う。

「いや…荷物くらいは…」

「そうだよ!」

でも…荷物持った方が二人とも楽だよな~

「大丈夫だよ。ほら!荷物頂戴!」手を差し伸べる。

「そこまで言うなら仕方ないな~」と咲瑛さんが鼻高々言った。

咲瑛さんらしいな。と心の中で呟く。

「あ…ありがとう」

まおりちゃんも荷物を渡してくれた。

「じゃあ行こっか」

二人の手を握り、上り坂を上って行くのであった。