僕より大きな物を背負っている君へ

部屋に戻り準備していた荷物を持ち部屋を出る。

「準備できたかー?」

「おう!バッチリよ!」と矢島の元気で自信満々な声で言うが…

「あのタオルだ~れのだ」

机の上に置かれたタオルを指さす。

「あれ?いっけね!俺のだ~あははは」

「笑い事じゃねーし。ちゃんとしろ」

「すんません」としょんぼりした声で言う。

「ほら、修学旅行だぞ?元気出していけー」

そう言うと笑顔満開で…

「おう!」と矢島が言った。

そして最終チェックを終え、俺達は、一晩過ごした部屋を後にした。

          ♢

一日お世話になったホテルの人にお礼を言って…各クラスのバスに乗り込む。

「よっしゃー!今日は班別研修だ!」と男子クラスメイトが叫ぶと…

「その前に!千羽鶴の受け渡しがありますよ!
式の時は、学ランを着て出るんですよ!」と先生の大きな声が聞こえた。