「憂、お前本当に大丈夫なのか」
柊の言葉に思わず出そうになった不安の言葉を耐え、グッと飲み込んだ。
「なんのこと?ごめんね、ちょっとぼーっとしてて、お皿も駄目にしちゃって…」
「皿なんかどうでもいいんだよ。お前、最近変だぞ」
変だと言われ重ねていた手が小さく震えた。
「そんなことない、いつも通りだよ」
「憂、」
「心配かけちゃってごめんね?…あ、あれだよ。後期から始まった講義のレポートが面倒くさくて煮詰まってて」
そのせいで考え事してたの、となんとも無理のある言い訳をした。
きっと柊はこれが嘘だと気付いてしまう。
けれどここで何かを言われてしまえばきっと口をついて出てくるのは柊を疑う言葉。
それだけは言いたくなかった。
「私、夕食の買い物してくるよ。ついでに駄目になった分のお皿も買ってくる」
「なら俺も…」
「柊さんは疲れてるでしょ?すぐに戻るから1人で大丈夫!」



