灰を被らないシンデレラ





昼頃になり柊が起きてきて対面したが、非常に気まずい気持ちでいっぱいだった。

何を話していいか分からない。
これまでどう過ごしていたのかすら思い出せず、ただ無言になるしか無かった。


「憂っ!」


突然名前を呼ばれ、ハッと意識が戻った瞬間に手に持っていた食器がするりと手から抜け落ちて床に叩きつけられた。

パリン!と高い音がして食器が粉々に割れたのを見て、憂の背筋が冷えた。


「ご、ごめ…」
「馬鹿触るな!」


伸ばした手を掴まれ、憂は反射的にその手を振り払った。


「あ…」


自分の行動が信じられず真っ青になって震える憂に柊は少しの間黙り込んだ後、離れてろと静かに声をかけた。


「俺がやるから、お前は座って休んでろ」
「……うん…」


何をやっているんだ自分は。

ソファーに腰を落とし、たまらない罪悪感で俯く。


すると少ししてから片付けの終わった柊が側に寄り、憂の隣へ腰掛けた。