「なんであんたがここに居るのよ」
「どうでも良いだろそんな事」
何故、どうして。
この場所はバイト先のモールとはかけ離れている。
しかも今日のイベントはサークルメンバーやそれに関係するスタッフしか知らないはずだ。
SNSで告知をしていたわけでもない。
それなのに、何故。
平静を装いつつも憂の頭の中はパニックに陥っており、思わず反応が遅れた。
気づいた時には公園の中へ引き摺り込まれており、茂みの中へと投げ捨てられた。
「ちょっやめて…やめろ!」
「うるせえ!」
抵抗も虚しく頬を殴られ組み伏せられる。
こうなってしまっては力の差には敵わずどうする事もできない。
殴られた際に切れてしまったのか口の中で血の味が広がる。
全身が恐怖で支配される中、その頬の痛みのおかげでなんとか理性が保てていた。



