震える手で文字を打ち、その旨を書いた文章を見せた。
「あん時は…そらお前、あんなに震えてる女抱けねえだろ。無理矢理犯してるみたいになるじゃねえか」
想像していたものよりずっと馬鹿馬鹿しい回答に一瞬呆けたが、すぐに意識は戻り目を細めて呆れた顔を向けた。
[最初の時のは無理矢理でなかったと?]
「グッ…」
痛い所を突いて黙らせれば少しは溜飲が下がるものだ。
俺だって悪いと思ってるだのブツブツ言っている柊を無視して憂は手元を動かす。
[なら、あの人とはシてないんだね?]
真顔で見つめれば、それまで左右をうろうろとさせていた柊の目が真っ直ぐに自分を射抜いた。
「ああ。絶対にあり得ねえ」
初めて出会った時の彼の言葉を借りるなら、言葉でならどうとでも言える。
けれどここまできて彼の言葉を疑うのも器量が狭過ぎる気がするので、ひとまずはそれを信じることにした。



