もちろんだよ、と香里は笑顔で了承してくれた。
自宅への道すがら活動に行っているメンバー達に憂の目が覚めた事、顔色が悪いから家に連れて帰ると説明をして香里は憂を家に招き入れた。
香里の部屋らしい、シンプルで整頓された綺麗な部屋だ。
ミステリーが好きだと言うのは本当らしく、本棚には沢山の本が並べられていた。
「大したもの用意できないけど」
そう言って差し出された温かいお茶はとても胸に沁みた。
「そんな事無い。突然我儘言ったのに、受け入れてくれてありがとう」
「良いよ、友達じゃない」
友達という存在が此処まで心強いものなのかと憂は初めて知った。
「だから聞くんだけど。憂、原因は旦那さんでしょ?」
香里の飾ることのない直接的な物言いに憂は素直に頷いた。
迷惑をかけておいてだんまりは流石に失礼だと思ったので憂は柊や沙里奈の素性と名前は伏せ、ありのままを話した。
一連を聞き終えた香里は難しい顔で黙り込んだ。



