ほんとの初恋

「郁ちゃんが驚いている様だけど、どうしたのかな?」
お母さんが郁に助け船を出している。

「今日はもう遅いし、二人でゆっくり話して今度は二人一緒に帰っておいで。」

帰りの新幹線。
会話が無いまま大阪に着いてしまった。
広島までのつもりだったが新大阪で降りた。
郁の事になると話すタイミングを間違える。
思いつきで行動し、話してしまう。
絶対に今日話さないと。

「今日は、ごめん」
郁の表情が読めない。
「何に対して謝ってるんですか?」
怒ってる?よなぁ。
「さっき実家で話したこと…とか」
「話したことが悪いと思っているんですか?」
さっきより怒ってる。
「なら話さなかったら良かったんですか?
何が悪いのか、よく考えてから謝ってください」