ただ、一面の青。




放課後、教室の隅でユナを取り囲めば、僅かに残っていたクラスメイト達もそそくさと教室を出てあっという間に静けさが訪れる。
バツの悪そうなユナを見下ろすと、すぐに「ごめん」と一言。

「何、悪い事した自覚あんの?」

「ないけど!」

「じゃあなんで謝ってんの?」

ジロリと見下ろせば、ユナは「だって…」と口を尖らす。

「サクがそういう顔する時って怒ってる時じゃん」

「はい、じゃあユナさんに問題です。俺は何に怒ってるでしょーか」

「はーい!サクはユナが噂流した事に怒ってまーす!」

「よく分かってんじゃん」と鼻で笑えば、ユナは少し顔を赤めて「でも、そもそも悪いのは麟太朗じゃない?」と責任転嫁を始めた。


突然話を振られたリンは「えっ、俺!?」と焦って自分を指差す。

「でしょ?そもそも植草さん遊びに誘ったの麟太朗なんだから」

「いやいや、ユナ〜それは酷いよ〜。俺は良かれと思って」

「ユナは反対だったよ?こうなるの目に見えてたし」

「じゃあ先に止めろよ!」

言い合う2人を「今回の事、リンは悪くないだろ」止めれば、感激したのか顔面いっぱいに笑顔を浮かべるリン。

「サク〜!お前はクズだけどそういう所好き〜〜〜」

「一言余計」

リンはニヤッと笑うと舌を出し「お前は黙ってサクに怒られろ」とユナを揶揄い始める。それでも納得のいかない顔をするユナに、「俺は、お前達にしか言ってないけど。何でこんなに噂広がってんの?」と問い詰めれば、分かりやすく臍を曲げた。