「違う!!本当だよ!」
本心を疑われたくない。だけど、焦りで喉が引き攣ってまともな言葉が出てこない。「違うよ」なんて幼稚な言葉を青くんは鼻で笑った。
「じゃあ何で男の影に隠れてんだよ。守ってもらおうとでも思ってんの?」
「青くん、、違うよ…」
「俺がちょっと優しくしたからって、調子乗ったの?」
「青くん…」
「お前さ、自分が何したか思い出してみろよ」
「ごめっ、、ごめん、なさい」
詰め寄る青くんに耐えきれなくなってしゃがみ込めば、瀬戸くんが青くんの体を抑えたのが分かった。
「サク、お前達に何があったか知らないけど落ち着け」
「外野は黙ってろって!!」
「ご、、ごめん。青くん、ごめんね、、、許して、許して」
「サク!お前、本当にどうしたんだよ」
「うっせーよ!」
ブルブルと震えながら耳を覆っても、指の隙間から聞こえてくる二人の言い争う声。それを必死で聞かないフリをした。
「おい、菜乃花」
「は、はい!」
その怒りの合間に、低い声で名前を呼ばれて反射のように返事をする。彼は眉を顰めて、心底嫌そうに「お前、マジで償う気あるの?」と顔を歪めた。
首を縦に振る。何度も何度も縦に振る。
機会をくれるなら償いたい。命を賭けても構わない。それで青くんの気が済むなら。だから見捨てないで欲しい。せめて理由を教えてほしい。
青くんが何に怒っているか分かったなら、どうにか改善するから。
私には、青くんだけだから。
「ある、、ある!青くん、何でもするから…チャンスちょうだい」
