ただ、一面の青。


彼女がフラれた事と私が一緒にいた事に何か関係があるのだろうかと疑問に思っていれば、「サクと付き合ったんでしょ?」と有り得ない言葉が掛けられた。

「え!?いえいえ、付き合ってないです」

「嘘つかないでよ!」

今にも掴みかかりそうな勢いに、よろよろと後ずさればフェンスにぶつかった。ひゅう、と下から巻き上がる風。鉄の冷たさが背中を支えてくれるけど、それでも心許ないのは多勢に無勢だからだろう。

青くんの為なら命を捨てれるけど、他の人に命をあげつるもりはさらさらない。

「う、嘘じゃありません…」

「じゃあサクは今誰と付き合ってんのよ!?」

「知らないです…」

「ふざけてんの!?」

なぜ転校してきたての私が青くんの新しい彼女を知っているというのか。

「サクはね、1日だって彼女途切れないんだから!」

「…そう、なんですね、、」

そんな風に凄まれても、本当に知らないのでどうしようもない。

「あの…私、本当に違うんです…ほら、皆さんみたいに美人でも、スタイルいいわけでもないし…」

ぎこちなく微笑むと、美人さん達は皆お互い顔を見合わせて、最後に私を上から下まで舐めるように見て「まぁ、確かに」と口にした。