ただ、一面の青。



諦めて席に着けば、何処からともなく現れた4、5人の女子。
揃いも揃って『美人』なので、これはもしや、と予想した通り、彼女達は青くんの元カノだった。


「ねぇ、あんた昨日サクと一緒にいたってホント?」

人気のない屋上まで連れて行かれ、言われた内容がコレ。

いたはいたけど、皆さんが思っているような『一緒にいた』ではないのに…と思いつつ、本当の事を話しても納得してくれないんだろうなと憂鬱になる。
きっと何を話したって火に油だ。


「あの、、青、、サクくんとは別に何でもなくて…」

保身に走る私を、リーダー格の女子が「一緒だったかどうかを聞いてるんだよ」と一喝。

「一緒は一緒だったんですけど、気分が悪くて外に連れ出してくれただけで」

「見え透いた嘘つくなよ!サクがそんな優しいワケないじゃん」

青くんにどんな扱いをされてきたのだろう。

よっぽど酷かったのかな、なんて考えていれば「あんたのせいで、たった1日でフラれたんですけど」と怒り心頭の美人が私に近づいてきた。


「ねぇ、こんな恥かかせられてどうしてくれんの?」

あぁ、この美人がミスコン優勝者か、と納得する。

クラスメイトが言う通り、確かに嫌でも青くんの情報は耳に入ってくる。たった数週間の私ですらこんなに詳しいんだから。